出会い編 1

そのころの俺は海外旅行は未だツアーを利用していた 英語も話せないし怖かったから
そのくせヨーロッパ7ヶ国とかパスポートのスタンプが増えるのが楽しみで
短い日程できつい旅行をしてた
その中に東南アジア4ヶ国 118000円という滅茶安 過酷なツアーがあった

参加したそのツアーのアユタヤでの寺院めぐりが終わって さすが格安ツアーならではの
食堂での昼食が不味くて食えず諦めて皆の食事が終わる前に1人で外にでた
食堂の後ろ側は川で子供達が水泳をしていた

パンツ1枚の姿で数人 橋の下で戯れている 俺上から暇で眺めながら空腹の足しには
ならないもののチョコレート食べてたら下からゼスチャーで投げろって、、、
面白半分に食いかけをキャッチボールで彼等の所へ放り出した

皆で分けてる 口に入れながらゼスチャーで降りて来いってするから子供なら安心と
降りていった
お互いに会話が通じないのに何故か通じる意思疎通???
かわりに持ってたお菓子は全部無くなったけど、、、、、

ガイドがバスに乗って下さいと見つけに来た 彼らがサンキューと大きく叫んで手を振る 
俺「サンキュー イズ バカヤロー」ってデタラメを、、、
彼らが今度はバカヤローって笑って手を振ってる、、、、
こっちもバカヤローって振り返す

ああぁぁ御免なさい、、もしその辺でお礼に「バカヤロー」って笑って言われたら
それ教えたのは俺でした 今なら懺悔の念だろうが その頃の俺は面白がってた!

さて観光も終わりガイドが帰りのバスの中で夜の遊び場に出る人を募っている
綺麗な女 3万円って言われたって興味は無いし、、、
俺にも誘いが来たので「ビンビン ボーイ」って言ったら「ドンナ子が良い?」って
え!え!マジ買えるの!!でもツアーで他の客の面前で男を買う勇気は無かったから誤魔化した

帰国してから調べたらゲイ天国みたい、、勇気をだしてもう一度 
今度は一人旅で行かなきゃ、、、
早速 次の旅行日程を決めて旅行会社にガイド 自動車 ホテル付きの一人旅を申し込んだ、、
そういう訳で1ヶ月も経たないうちに飛行機に飛び乗った 

バンコクの空港には迎えがきてた 女のガイドで名前はSさんと紹介された
一緒に送迎車に向かう間に「女 要りますか?」って最初でいわれた
「いや 男が要ります」って答えたら え!って顔で聞きなおされた

バンコクパレスホテルに向う間にガイドが運転手に訪ねていたがどちらも
男を売ってる場所は知らなくて会社に問い合わせてみるって、、、
えー!沢山のゲイが遊びに来てるって本には書いてあったのに、、、

ホテルにチェックインして部屋に荷物を置いてシャワー浴びてたら電話が、、
Sさんから「場所が解りました 何時に行かれますか?」って問い合わせだった
「今すぐ!」早速1階へ降りて行き 目的の場所に向う事にした

着いた所は階段を上り薄暗い汚い部屋?、、誰もいない、、、
Sさんが呼んだら身長150cm位の背の低いオジンがあらわれた、、、
ゲ!嫌だよ こんなんと寝るなら日本の方がずーっとズーットましだよ〜

このオジンにSさん何か話してる、、オジン判った!とばかりに部屋をでて
すぐに20歳位の男を1人連れてきた、、 Sさんが俺に「この子でいいですか?」って聞く
あれ?選べると思ったのに一人なの? そりゃ可愛い子で好みの子だからコイツでもいいけど

でも聞いておかなくては為らない事が、、「こいつ男役なの?女役なの?」
Sさん女性だから顔を真っ赤にして黙ってる、、、
「通訳が貴方の仕事でしょ 俺の穴に こいつのチンポをグサット入れられるか聞いてください」

Sさん仕方なく消え入りそうな声でオジンに聞いてる、、「どちらも出来るそうです」、、
そう!じゃ早速 お買い上げ 幾ら?、、
Sさんが3万円って言うから前のガイドが女を売ってた値段と同じだなって思って渡した

Sさん現地通貨でオジンに金払ってる そしてそのボーイを連れて車に向った
「どうして1人だけしか居なかったの?選べると思っていたのに」
「5時では早すぎて住み込みの子しか居なかったんです 店は8時からだそうです」

そう こんな愛のかけらも無い出会いが俺とカミイの運命の出会いだった
 彼が俺の人生を狂わせるとは この時 思ってもみなかった
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うわー! こうやって書いてみると昔の俺って自分でも ぞっとする位 嫌な奴だったんだ、、

出会い編 2

ホテルに着いた ガイドのSさんが「明朝何時にお伺いしましょうか」って聞く 9時の予約にした
「それでは お楽しみ下さい」って、え!食事はどうするの!そうか!ツアーと違って食事付いてない
まあいいや、このホテルに日本食レストランあったから(現在はありません)

ボーイを連れて部屋に入った 処でどうやって話をすればいいんだ?
今までツアーで多くの国を周ったけどツアーだったから 単語の羅列程度の英語で済んでいた
だが この子は単語さえ理解しない 仕方ないゼスチャーだ、、、

そこでもう1つの疑問が、、この子 今晩帰すのだろうか?明朝まで?聞くのを忘れた、、
ショートタイム2時間ポッキリかもしれないし、、、そうだと困るから帰られる前にSEXしとこ!
そうと決まれば脱いでね! 俺が先に裸になってベッドに横になった

彼 それを見て浴室にいった どうせ汗かくからH済んでから洗えばいいのに、、
まあ綺麗好きは良い事だ、、待ってたら また服を着て出て来た、、?
なんで全部脱いでこないんだ それじゃ出来ないでしょ!

ゼスチャーで脱ぐ指示をする 彼パンツ1枚になった 早くこっちに来てって手招き、、
何か日本の売専ボーヤと勝手が違う、、この子 本当にプロ???
もしかして8時からって言ってたから誰も居なくて あそこの掃除人でも売付けられたかな?

結局 俺のを咥えるどころかキスする事さえ嫌がるし こっちが彼のチンポ触ってるだけ
触っていてもナカナカ大きくならないので 仕方なく咥えて大きくした
さあゴム付けて入れて頂戴!わ!そんなに急に入れたら痛いだろ!やり方も知らないの?

わー!すげー!コイツやりだしたら体力あるぞ!そうそう俺そんな男くさい奴が好きさ!
折角 勢いが有るんだからもうチョット体位変えたりしてリード出来ないかなー、、
何か俺の鹿児島の田舎の素人のノンケの小遣い稼ぎの時のパターンと同じような気が、、、
たった一つ違うのは日本の奴等よりズーッと長い時間 Hしてるって事 彼等ならバテてる、、  

最初はともかくHしてたらコイツの事 なんか気にいっちゃった!
明日もお願いしようかな、、、でも8時に行けばもっと凄い奴がいるかも知れないし、、、
まあH終わったら腹減ったから飯食ってから考えよう
こいつも頑張ってくれたから飯ぐらい奢ってから帰そうか、、、

そう思ってシャワーを浴び彼がシャワー終わるの待って服着てゼスチャーで飯食う格好を、、。
彼をつれて部屋を出ようとすると彼何か一生懸命にゼスチャーをする
お金に関する事だって判るがその意味がそれ以上判らない、、、
お金 3万円も払ったでしょ!他にも何かいるのかな? チップの事かな?
彼が多少なりとも英単語を理解してくれたら良いのに 外人客は来ないの?

まあ君も俺も飯が先って何とか判ってもらってホテル内の日本食レストランへ
何が食べたい?誰か日本語の上手い人 通訳してくれないかな?
ここの女の子達じゃメニュー以外の日本語判らないし、、、
そう思っていたら「何かお困りですか」って男の人が声をかけてくれた

ここの店長だそうだ 「通訳が先に帰ってしまい会話が出来ません暫くお願い出来ませんか?」
幸いにも客は俺達だけだったので他の客が来店されるまでって条件でOKをもらった
簡単に之までの経緯を話し 彼の言いたい事を聞いてもらった

ゲゲ!彼 1円も貰って無いんだって!「俺が払った3万円はどうしたの?」
「3万円ってバーツに直せば幾ら位?」(当時1万円は2000B前後)
「え!あそこの連出し料金は200Bだよ!」(現在300Bスタッフは400B)
ヤラレタ! あのガイドにピンハネされた!1日に付3万円って明日も払うところだった!

処で君は幾ら欲しいの?「1000B貰えたら嬉しい、、、」  「え!5000円でいいの!」
店長からアドバイス「タイの物価をご存知ないようですが 男は知りませんが女もそれ位です」
それってメチャ安! これから1週間(6夜)借り切っても3万円って事だ そう言ってもらおう!

そう通訳してもらったら彼が何度も本当か確認する、、俺といるのは嫌なのかな?
彼 涙が滲んでその内に泣き出した「これで田舎に帰れる」って、、え!帰るバス代も無かったの?
そうと決まれば夜逃げだ 明日ガイドが次の3万円を集金に来る前に、、
どうせホテル代は旅行会社に払ってあるからチェックアウトせず鍵を返して出ればいい

店長が適当なホテルを探してくれる事に「エリザベスホテルは如何ですか?」って、、
何処も知らないから任せる事にした 電話で空き部屋の確認をしてもらった600Bだそうだ
え!そんなに安いホテルで大丈夫?ここ2人部屋1人で使うから1万円で6夜 6万払ったのに

店長笑って「その料金で又このホテル利用されるなら 私に紹介させて下さい」って
日本で予約するよりだいぶ安いレートで宿泊出来るらしい、、、
そして名刺まで戴いた「何か困った事がありましたら電話下さい」って(ありがたかった)

帰り際 店長にお礼として1万円差し出した 固持されたが3万X6=18万円が3万で済む
それだけの仕事を俺の為にして下さったのだから 彼には簡単な事だっただろうが
受け取ってもらいたい だから訳を話してお願いして受け取ってもらった、、、

さあ急いで夜逃げだ!でも場所言われてもさっぱり判らず、、エリザベスってどこ?
幸いタクシーの運ちゃんが知ってた さあボーイ君 これから1週間お相手お願いだよ!
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この頃の俺ってホントに何にも知らない奴だった 今振り返ると恥ずかしい、、、

出会い編 3

エリザベスにチェックイン 電話で店長が予約してくれていたから簡単だった
ちょっと古ぼけた感じだが結構大きいホテルだ 部屋に入っても設備に不満はなかった
だけど日本食のレストランは無いから少し困ったぞ、、、

二人でチェックインしたものの彼の名前もまだ知らなかった
自分を指差し「せいちゃん」って何度か言う これがそれからずーっとタイでの俺の名前になった
彼はカミイ でもカミイ君 これから俺達どうしよう? だって俺は何も知らないんだよ この国!!

まだ夜9時過ぎだから寝るのは早いしホテルの周りでも ぶらついてみるか
何か寂れた通りだ 街の中心街って何処なんだろう?
彼を連出した店の周りは結構賑やかだったのに、、あれ?こんな所にサウナがあるぞ入ってみよう

なにか粗末な作りの多少バッチイ感じのサウナ、、でもイイモン男の裸が見れるから、、、
あれ?何かここ男の感じが鹿児島のキラク会館に似ている、、もしかしてゲイがいるかも、、
やっぱりビンゴ! 運が良い最初からこんな場所を見つけるなんて

カミイがっちりと裸を見せずとガードしてる 君って変だよ あんな仕事してて恥ずかしいなんて、、
そう云えばサウナ室でチンポ丸出しで入ってるの俺だけ もしかしてこの国では恥かしい事???
あまり多くの客は居なかったけど せっかく来たから まあまあの男にアタック

成功! いや〜良かった ここが在れば毎日暇つぶしは出来るよね、、、
でもカミイはサウナが嫌いみたいだから この日は1人だけでオシマイ ホテルに帰って寝よう
夜寝る前に彼にもう1発ってお願いしたい所だが 彼も疲れているだろうから明日ね、、、

翌朝カミイはまだ寝ていた そーっとチンポ触ってみたら朝起ちしてる
そーっとナメナメして遊んでたら気付かれて起きた 早速 朝からおねだりしてHしてもらう
これ凄く良い 何か癖になりそう、、、この国 天国 朝から晩までSEXフルコースって感じ、、、

ホテルのオマケの朝食食べたが朝はパンとコーヒーでいいとしても昼と夜はどうしよう?
彼とも言葉が通じないからコミニケーションとれないし、、、
そうだ!本屋を探してタイのガイドブックとタイ=日本語の辞書を買ってこよう、、

幸い俺のブロークンイングリッシュでもホテルのフロントの人は理解してくれた
紙に書いて本屋の場所をタイ語でカミイに説明してくれている 何とか行けそうだ、、
たどり着いたのは日系のデパートの中の本屋さん なるほど日系だったら置いてあるよね!

その時に買った本が「おもしろく学ぶタイ語=これ1冊でタイ語はOK」って本
理由は文庫本より小さくて持って歩くのに便利だったから ついでに是のカセットも一緒に買った
でも本当にこの本1冊でOKだった! 俺はそれ以外の本を現在まで買った事が無い!
それで現在 日常会話に困らない程に上達したのだから230Bは安かった!
小林株式会社の小林 豊様 現在俺が話せるのは貴方のおかげです 有難う御座いました!

この本 便利だったけど日本語からタイ語のみで逆は書いてないから大抵 こっちから本を見て
行動を指示する形になった 偶に彼が俺に何か言いたい時は書いてある所を探すのに苦労してた、

ガイドブックのおかげで食べ物や遊ぶ場所には困らなくなった
必要最低限のお互いのコミニケーションも出来る、、H語書いてないのが玉に傷だが、、

でもカミイ ゲイバーに連れて行けと言っても自分が居たトワイライトしか知らなかった、、、
仕方ないのでガイドのSさんに見つかる恐れはあったけどトワイライトに行った
最初にいた背の低いオジンはニッキーと云う人で英語を話した

Sさんが今夜 俺が来ていないか開店と同時に訪ねて来たそうだが帰ったそうだ
ニッキーはOFF代の200Bしか受け取っていなかった あー良かった!グルじゃなくて!
そういう訳で理由を何とか話して これからの5日分のOFF代1000Bと口止め料200Bを払った

カミイがニッキーに何か話している、、
ニッキー「彼 田舎に帰れるってとても喜んでいて礼を言ってくれって」
俺    「えー!そんなに長く田舎に帰っていないの?」
ニッキー「いや この間出て来たばかりだよ」
俺    「???訳が判らん あ!あの子可愛い ちょっと呼んでよ!」

カミイをそこに待たしてニッキーが上に部屋が有るって言うから そこでショートタイムのH
部屋は物凄く汚くて何かHしてるのが落ち着かなかった
終わった後のシャワー室に案内してもらったら水道の水が溜めてあるだけ、、、
え!水をかぶれって言うの、、ホテルに帰るまでバッチイけど我慢する事に決めた、、、

その後 毎日 通う内に ボーイ達から傍のスリウォンホテルを教えてもらったり
他のゴーゴーバー等を案内してもらったりして少しずつ遊び方を覚えていった
カミイ以外のボーイは程度の差こそ有れ英語を話す奴が殆どだった、、、
まあ約束した以上 今になって他の子に交換って言う程は俺 人間汚くないけど、、、

そういう訳でカミイとは毎朝Hする事にして夜はあちこちのボーイ達と遊びまわった
毎日 天国にいるみたいだった 日本でも遊べるけどココは選り取り見取り!
そして日本に帰る時が来た、、カミイはとても おとなしい性格で何も知らない田舎っぺだった
でも とても親のしつけが良くて俺が脱ぎ捨てた衣類はちゃんとたたむし片付け上手な奴だった

又 遊びに来た時に お手伝いさん代わりに使ってもいいかな?って感じで
ホテルに備え付けの封筒に俺の住所を彼に書いて渡した
彼も俺に書いてくれたけどタイ語なので住所は読めなかった、、、

彼 空港まで見送りに付いてきてくれた 約束のお金はホテルで渡してあったが
彼 両替を知らないみたいだったので空港で両替の仕方を教えた
ついでだったから 使わず余ったバーツを3000Bほど彼に最後に渡した
だって日本に帰ったらそんな紙切れじゃガムだって買えないもの、、(再両替を知らなかった)

日本に帰ってから あの天国の毎日を懐かしんでいた しかしそこは幻想の世界
しっかりと現実の日本での生活が待っていた 

忘れかけたころ(2週間程して)1通の手紙が舞い込んだ そう あの時俺が書いた封筒だった
懐かしいあの時が甦った だが中身はタイ語 読めない、、どうしよう、、、
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この手紙こそ俺と彼の運の分かれ目だった! 

出会い編 4

せっかく送ってもらった手紙 しかし彼 誰かにせめて英語で書いてもらえばいいのに読めないよ、、、
だから暫くは想い出と共に机の引き出しの中にしまいこまれた、、

それから半月位経ったころ親戚の電気屋さんがやってきた「タイ面白かった?」
俺>「うん!最高だったよ!遊んだ奴から手紙を貰ったけど読めないや、、、」
彼>「そう云えばお客さんにフィリピンかタイか判らないけど嫁さん貰ってた人がいたよ
俺>「え!ぜひ紹介して 中身が気になって探したけど誰もタイ人知らなかったんだ」

彼 店に帰ってから顧客名簿で電話番号を探し出して確認の上 紹介してくれた
その家は俺の家から数キロ離れた部落にあった 電話で用件を伝えてからお邪魔する事になった
10歳位のお子さんと年老いた寝たきりの御祖父さんが一緒に暮らす4人家族だった
お爺さんは現在亡くなったけど 今も手紙は奥さんに読み書きしてもらっている、、、

手紙を読んでもらった、、
せいちゃん 無事に日本に帰りましたか?
バンコクでは助けてくれてありがとう
おかげで田舎に帰ってくる事ができました

兵隊が終わって田舎に仕事が無かったから「金になる仕事があるぞ」と紹介されて
バンコクに出たのですが 体を売る仕事だとは知りませんでした
すぐに逃げて帰ってきたかったのですが行くときに借金してすでに家族で使っていたので
お金を返すまでは迷惑がかかるから帰ってくる事が出来ませんでした

せいちゃんの前にもお客を取らされましたが ケツに無理やり突っ込まれたりして痛かった
だから せいちゃんに買われた時も どんなひどい事をされるのかと怖かった
でも 貴方はご飯を食べさせてくれたり 自分が着ていた服をくれたりして優しかったです

私は女とも寝た事が無かったからどうして良いか判らなかったけど
それでも貴方は私に沢山のお金をくれました 痛いことも ひどい事もしませんでした
もうあんな所で働くのは したくありませんが せいちゃんが又 私と寝たいのなら知らせてください
あれ位なら平気です 助けてもらったお礼だからお金はいりませんけどバス代だけ下さい

村の人達がバンコクに出てすぐに帰ってきたのに私が沢山のお金を持っていたので
泥棒したのかと言われましたが貴方が封筒に名前を書いてくれたから疑いをはらす事ができました

私は貧乏で兵隊に行く前にサコンの街のホテルに住み込みで働いていましたが
食事代等を引かれて月給400Bだったので せいちゃんが毎日 とても沢山のお金を使うのを見て
とてもビックリしました 最初6000Bくれると言った時は嘘かもと思ったけど他に助かる方法は
無かったから一生懸命信じようと考えました 本当で良かったです ありがとうございました
                                                カミイ
追伸 約束では6000Bだったのに3000Bも余計にもらったので借金を返しても4000B余りました
    半分は お母さんに渡しました お礼の手紙を書けと言われたけど手紙を書いた事が無いから
    学校の長かった兄と話し合いながら書いています ぶじに貴方に届きますように、、、

凄い衝撃だった 俺は彼を買ったのであって お互いにその場限りの付き合いを前提としていた
俺がやった事はただの買春で 彼のやった事は売春 何も感謝される事をしたとは思ってなかった
彼は俺が買った時 ボロボロの服を着てた訳じゃなかったし 貧しいとかのイメージは浮かばなかった

だからそれが人を助ける行為だなんて言われたら驚き以外の何物でも無い
手紙を読んでたNさんが「良い事をしましたね」って言うけど それは結果でしょ!
Nさんに言わせると手紙は誤字が多く字も汚いので あまり学歴は無いでしょうとの事

返事は何と書きましょうか?って聞かれたけど あまりに予想と違った内容に考えがまとまらなかった
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出会い編 5

カミイから貰った初めての手紙 今も大切に彼との文通記録の最初のページに綴じてある
前回書いたのは送ってきた時に読んでもらった記憶で実際の手紙はタイ語で読めないけど、、  

あの手紙を読んでもらった時 返事の文を思いつかなかった「のちほど書いて持ってきます」
「漢字は読めませんから ひらがなかカタカナでお願いします」って

頭の中がいろんな思いで交差してまとまらない、、
俺 ボランティアなら割り切って出来る でも自分が良い事をしようと云う意識がそこに在る
今回の場合はそんな意識なんて微塵も無かったし考えもしなかった

ただ自分の性向として日本では求め難い物を求めて(日本であんな遊びすればコストが掛る)
タイに出かけただけだった そして又 その為に出かけたいと云うのが正直な気持ちだ

彼の手紙を読んで貧しさに対する同情心もあるが それは俺には関係ない事だ
しかし考えてみろ俺って今までに人からこんなに感謝された事があったか、、、
偶然とは云え 人にこんなに感謝されるって気持ちが良い事だった

だから俺の結論は「またタイに男遊びに行こう そう あの天国へ!カミイとも遊ぼう
俺には遊び 彼にはそれが経済支援なら お互いに損は無い」と云うものだった

返事を書いて持っていった
カミイ やっとタイ語の出来る人が見つかり手紙を読む事が出来ました
俺が少しは貴方の為に役にたったと知り 喜んでいます
タイで遊んだ毎日は楽しかったから また遊びに行きたいと思います
俺 男と寝るのは大好きだから 次はもっともっと沢山の人と遊びたいと思います

貴方の手紙を読むと田舎には仕事が無いようだから俺がタイに来た時だけ俺と一緒にいませんか
タイの国は遊ぶ所が沢山あるとガイドブックに書いてあるから あちこち周ってみたいです
でもバンコクと違って 男を売って無いかも知れないから その時は手伝って下さい

2月は3週間ほど休みが取れるのでバンコクの他にガイドブックに書いてあった
プーケットとパタヤも周ってみたいです もし良ければ返事を下さい ホテルを2人の名前で予約します
ところでカミイは俺と寝たって兄さん以外の人にも話したの?

住所を書いた封筒を入れておくから それから一緒に入っている紙は国際返信切手券で
郵便局で切手に変えられるから使って下さい  せいちゃん より

文通記録にひらがなだけで上の手紙が残ってる 相手の気持ちとはミスマッチだったかも、、、
次の手紙も残っているが長くなるから 承諾の返事が来た そして 日時指定の返信をした
と いうことで省略させてもらう

空港で彼と会えるまで心配だった(いつもならプロのガイドが迎えに来てるから安心)
彼の顔を見た時はホッとした 

バンコクのホテル以外はプーケットへのカミイの飛行機のチケットを含め全てJCBプラザを利用した
どこでも高級ホテルに泊まって毎日 男を4〜5人連れ込んでいたけど 
別料金を請求された覚えは無い カミイがいたから友人と思われたのだろうか、、、、?
言葉が不自由な頃の体験なので結局 答えは判らず終いです、、

バンコク以外の地は彼にとっても始めての土地ばかりだった
パタヤに行くにもバスなんて交通手段は未だ怖くてタクシーで移動 ホテルはディシュタニと
今考えればリッチな旅行だ

彼たぶん生まれて初めての体験ばかり
ディシュタニのプールでは泳ぎの練習してたけど つい足の届かない深い位置にいって
溺れかかるし 初めて見た海の大きさに驚いてた ボートは乗るまで楽しみにしてたけど
風を切る速さに恐れ慄いていた ロイヤルガーデンプラザでは遊戯施設よりお店がお気に入りだった

ショッピングモールでは各店をじっくりとガラス越しに見てるから「欲しいなら買ってあげるよ」って
言っても 見てるのが好きなんだって なかなか先に進まないから こっちがイライラする
見ているだけで満足するなんて 君変だよカミイ、、「お金持ちになったつもり」の想像をしてる、、、

プーケットはピピ島への観光等に行ったけど それより往復の飛行機が初体験で興奮してた
後から来た手紙で村人で飛行機に乗ったのはカミイが初めてだったので
雲の上からの景色や飛び上がる興奮を村の皆に長い時間話したって書いてきた

俺 勿論夜はあちこちのゴーゴー等で それこそボーイと遊びまくったけど
昼間はカミイといると1人での時と違って暇な事も無いし相棒がいるって楽しかった

彼の性格も判ってきた 酒は飲まず 煙草は吸わず 女遊び等も好きじゃない
何か買ってやるって言っても遊び道具は買わず 生活に役立つ物ばかり、、(しかも安い物だけ)
ただ旅の始めに記念写真が欲しいだろうと思って買ってやった2万位のカメラは凄いお気に入り 

俺 洗濯するのが面倒だから旅行時は安物のTシャツ等を毎日使い捨てしてるけど
それを彼にあげる度に 彼 それを着てポーズ取って俺にカメラを渡し撮ってと うるさい
まるで映画俳優のポスターのような格好をしてはしゃいでる、、
(今でもそのカメラ 村人の結婚式等であちこちに貸し出されて活躍してる)

SEXも俺の好みを理解してきて 毎日上達してくる 
俺って面倒くさい事が大嫌いだけど 彼 結構こまめにサポートしてくれる
そんな彼を俺いつの間にか好きになっていた

日本でも遊び相手には困っていなかった でもそれは所詮遊び、、、
もう永い事 忘れていた人を恋する感覚がチョッピリ顔をだした、、、
俺の場合 今まで恋が叶った事は無い そりゃノンケを好きになるのだから無理だけど
だから出来るだけ人を好きになるまいと自分を押えつけてきた、、

どうしよう、、、この気持ち、、、  
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